ボーイスカウトの進歩制度

ボーイスカウト運動は、子供たちが楽しいと感じる自主的な活動を通して、知らず知らずのうちに「責任ある頼れる社会人へと成長する」ための資質を伸ばす教育運動です。

ボーイスカウト運動は傍目に見れば、キャンプやゲーム、ハイキング等楽しい活動をしているだけに見えるかもしれません。

子ども達は楽しい「ボーイスカウトというゲーム」を楽しんでいるだけですが、知らず知らずのうちにその年代が備えているべき身体的・精神的な資質をの伸ばすことが出来できるのです。

「教育=学校・しつけ」という概念から見れば手品のように感じるかもしれません。

そんな手品のタネが進歩制度(バッジシステム)というわけです。

≪解説≫

ボーイスカウト隊の年代では、狙いの異なる二つのバッジシステムが採用されています。

 

進級課目

ボーイスカウト年代(小学6年生から中学3年生)の子供たちすべてに身に着けてほしい身体的・精神的資質の習得を目指す必修科目です。

バッジは、制服左胸ポケットに着用します。

カブスカウト年代とは違い、学年で区切ることをせず、自分のペースで課題に挑戦していきます。

また、取得したバッジはベンチャースカウト年代(高校生)年代にも引き継がれ、新たな目標とともに、継続して挑戦できます。

進級課目

スカウトバッジ(カブからの上進を除く新規入隊スカウト)

初級

2級

1級

菊スカウト

初級スカウトでは最低限の生活の技能の習得に始まり、菊スカウトでは後輩たちの指導や地域の活動にも積極的に関与し、リーダーシップを養います。

 

 

技能章(選択課目)

スカウトが普段の活動や自分の余暇の時間を当て、興味のある課目を履修する選択課目です。

バッジは、制服右袖に着用します。

スカウト個人個人の興味に合わせて、現在80種類以上が設定されており、非常に高度な課題となっています。

2級スカウト以上が挑戦できます。※

1級以上に挑戦する場合は指定の技能章を取得する必要があります。

技能章

進級課目と連携しているもの(縁取りが赤色)

野営章

野営炊事章

ハイキング章 etc.

スカウトの興味関心に応じて挑戦するもの(縁取りが緑色)

観察章

手話章

沿岸視察章

農業経営章 etc.

※取得は2級以上ですが、初級スカウトも班活動などで細目を履修した場合は認定されます。

技能章は一部を除いて、「技能章考査員」という地域に住むその道のプロフェッショナルに考査を依頼します。

 

 

まとめ

進級課目

  • すべてのスカウトが挑戦する必修科目
  • 個人の身体的・精神的な資質を伸ばす
  • ベンチャー隊に上進後も継続して挑戦

技能章(選択課目)

  • スカウトが興味に合わせて取得する選択課目
  • 個性や知識を伸ばし、自己肯定感を高める
  • 2級以上で挑戦できる
  • ベンチャー隊に上進後も継続して挑戦

ベンチャースカウトの進歩制度

基本的にはボーイ隊と共通になりますが、必修科目の中で取得可能なバッジが追加されます。

「隼」と「富士」です。

スカウト活動の集大成として、ちかいの「神へのつとめ」「他へのつとめ」により実践的に挑戦します。

 

隼スカウト

キーワード「冒険と奉仕

これまで取得してきたスカウト技能を生かした後輩への指導・高齢者など社会的弱者への奉仕の他、プロジェクトの企画・実施や、より冒険的な野外活動を行います。

富士スカウト

キーワード「リーダーシップ

プロジェクトリーダーとして中心的な役割を果たし、地域やボーイスカウト運動への奉仕を行う。

また、自身のこれからの人生を具体的に見つめ、高い信仰心をもって社会に奉仕できる人間を目指す。

≪解説≫

ベンチャースカウト隊の年代でも引き続き、狙いの異なる二つのバッジシステムが採用されています。

 

進級課目

ボーイスカウト年代・ベンチャースカウト年代の子供たちすべてに身に着けてほしい身体的・精神的資質の習得を目指す必修科目です。

制服左胸ポケットに着用します。

カブスカウト年代とは違い、学年で区切ることをせず、自分のペースで課題に挑戦していきます。

進級課目

スカウトバッジ(カブからの上進を除く新規入隊スカウト)

初級

2級

1級

菊スカウト

隼スカウト

富士スカウト

初級スカウトでは最低限の生活の技能の習得に始まり、富士スカウトでは後輩たちの指導や地域の活動にも積極的に関与し、プロジェクトの立案、運営を行い高度なリーダーシップを養います。また、ブレることのない人生の指針として具体的な信仰心も求められます。

 

 

技能章(選択課目)

スカウトが普段の活動や自分の余暇の時間を当て、興味のある課目を履修する選択課目です。

制服右袖に着用します。

スカウト個人個人の興味に合わせて、現在80種類以上が設定されており、非常に高度な課題となっています。

2級スカウト以上が挑戦できます。※

1級以上に挑戦する場合は指定の技能章を取得する必要があります。

 

技能章

進級課目と連携しているもの(縁取りが赤色)

野営章

野営炊事章

ハイキング章 etc.

スカウトの興味関心に応じて挑戦するもの(縁取りが緑色)

観察章

手話章

沿岸視察章

農業経営章 etc.

※取得は2級以上ですが、初級スカウトも班活動などで細目を履修した場合は認定されます。

技能章は一部を除いて、「技能章考査員」という地域に住むその道のプロフェッショナルに考査を依頼します。

これは、細目の審査だけでなく、様々な仕事を持つ地域の人々とスカウトたちを繋げるきっかけも意図しています。

 

 

まとめ

進級課目

  • すべてのスカウトが挑戦する必修科目
  • 個人の身体的・精神的な資質を伸ばす
  • 高校生年代に合わせた高度な目標

技能章(選択課目)

  • スカウトが興味に合わせて取得する選択課目
  • 個性や知識を伸ばし、自己肯定感を高める
  • 2級以上で挑戦できる