ベンチャースカウト隊って?
経験を生かした自主的で高度な野外活動
ここでは、おもにボーイスカウト運動の高校生年代を担う「ベンチャースカウト隊」について紹介します。
ベンチャー隊では、ビーバー・カブ・ボーイ隊の活動で培った経験を活かしより、自主的で高度な野外活動に挑戦します。また、自分より下のスカウトたちに対する活動支援などを通した奉仕活動も併せて行っていく年代になります。
ベンチャー隊には「会議」という独自の集会スタイルがあり、スカウトたち自身が隊の運営・活動計画を自主的・自治的に行い、社会生活の基本たる組織運営の経験を積みます。
ベンチャースカウト隊はこんなところ
■対象年齢
中学3年生の9月から18歳まで
■活動の「ねらい」と「目標」
ベンチャースカウト年代の青少年は思春期特有の焦りや危機感の中において、様々な体験を通して自分自身を形成していく年代です。また、自分の内面と外の世界とのギャップに悩み、意固地になってしまったり孤独感を感じながらも、大人へと成長していく段階です。
このような年代的特性から、「社会で役に立つ技能・国際感覚を身につけ、自分で考え、自分で行動する青年」に成長するため、次のような活動目標が設定されています。
ベンチャースカウト活動のねらい
自主活動と自己目標の発見 ― 個人の完成
活動の目標
ちかいとおきての実践に励み、信仰を大切にしていることを示す。
様々な分文化的及び社会的活動に参加し、自ら計画したプロジェクトを達成する。
野外活動を通じて自らの健康増進と価値観を築き、自己の確立を目指す。
指導者の援助を得て活動しがいのある様々な身体的活動に参加する。
グループ活動を通じて、協調性とリーダーシップを養うとともに社会の一員としての自覚と国際感覚を深める。
他の人々への理解を深めるとともに、奉仕の精神を身に着け、団やほかの部門の隊への協力と地域社会に対する奉仕につとめる。
■ちかいとおきて
スカウトのちかい
ボーイスカウト年代以降のスカウトの「ちかい」・「おきて」は共通です。
私は名誉にかけて次の三条の実行をちかいます。
一、仏と国とに誠を尽くしおきてをまもります
一、いつも他の人々をたすけます
一、からだを強くし心をすこやかに徳を養います
「ちかい」をたてたスカウトは、いつどんな時でも行動指針としての「おきて」をまもる。
スカウトのおきて
1.スカウトは誠実である
2.スカウトは友情にあつい
3.スカウトは礼儀正しい
4.スカウトは親切である
5.スカウトは快活である
6.スカウトは質素である
7.スカウトは勇敢である
8.スカウトは感謝の心を持つ
モットーとスローガン
スカウトのモットー
そなえよつねに
スローガン
日日の善行
モットー・スローガンはボーイ年代以上では成人指導者を含め、共通となります。また、スローガンが「日々」ではなく「日日」になっているのは、一日一日と真剣に向き合い、「おきて」を実践してほしいという願いが込められています。
■制服とサイン
基本的にはボーイ隊に準じます。制服に以下の違いがあります。
ハットに着用するエンブレムがVS専用品となります
制服右袖にベンチャースカウト認識章を着用します。
ベルト・ズボンが指導者等と共通のものになります。
■進歩制度(バッジシステム)
進級課目
ボーイ隊進級課程(初級~菊)に加え「隼スカウト」「富士スカウト」に挑戦が可能となります。
富士スカウトはスカウト最大の目標であり、取得者は皇族方への表敬訪問が行われます。
また、「隼」「富士」スカウトのみが参加可能な野営大会なども存在します。
技能章
個々人の個性をより成長させることを目標にした選択課目。70種類以上の非常に多岐にわたる課目が設定され、履修認定も「その道のプロ」と認められ任命される「技能章考査員」によって認定される。(一部隊長認定のものも存在する。)
一例
野営章
通信章
エネルギー章
溺者救助章
養豚章
わら細工章
■プログラムの一例
年度切り替わり前後の隊会議においてスカウト同士が話し合い、団行事や隊全体のプログラム予定・野営大会への参加・個々人のプロジェクトの予定等をすり合わせ、プログラムが決定されます。
ベンチャー隊ではより高度な野外活動のほか、継続的な奉仕活動など高校生年代に合わせたやりがいのあるプログラムを展開します。
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まとめ≪POINT≫